北大看護学とは?

看護学とは、さまざまな環境のもとで生活している人々が、その健康状態において生命力を高め、持てる力を十分に発揮できるための援助について、科学的に探求する学問です。北海道大学に所属する看護系研究室を総称して北大看護学としています。

札幌農学校へ招聘され、マサチューセッツ州立農科大学のウィリアム・S・クラーク博士が札幌へ到着したのは1876年(明治9年)7月31日でした。クラーク博士が札幌農学校には細かな校則は不要「Be gentleman」それに尽きると言ったのは有名な話です。豊かな北海道の大地で独自の校風が育ち、それは現在の北海道大学の理念である「フロンティア精神」「国際性の涵養」「全人教育」「実学の重視」へ、脈々と受け継がれています。さて、北海道帝国大学は1919年(大正8年)に農学部と医学部の2学部で開学しました。そして1年後である1920年(大正9年)には看護師教育が、1921年(大正10年)には助産師教育が開始されました。1951年(昭和26年)には北海道大学医学部附属看護学校が開設され、1980年(昭和55年)には北海道大学医療技術短期大学部となります。その後、4年制の北海道大学医学部保健学科が2003年(平成15年)に設置され、さらに2008年(平成20年)には大学院修士課程が、2010年(平成22年)には大学院博士後期課程が設置され現在に至ります。

クラーク博士の胸像(中央ローン)
北大の校花 エンレイソウ

わたしたちが育成する人材とは?

北大看護学専攻は、社会の多様なニーズに対応できる高度な看護実践能力と国際的視野を持った看護師を育成することを目的としています。また、将来、教育者または研究者として看護学を探求できる人材を育成し、看護学の確立と看護技術の開発を促進することで、人々の保健医療の向上に寄与することを目指しています。